性同一性障害者はトイレはどれを使ったら良いの?

性同一性障害だと仕事や学校、その他の日常生活で様々な障害が発生してしまいます。今回はトイレはどれを利用したら良いのか、当事者(MtF)である私が、当事者の状況別に解説していきたいと思います。

※当記事の内容は私が経験してきたこと、独自に調べた情報を元に構成しているため、状況によっては正しくない場合もありますので予めご了承願います。

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始めに考えたい大切なこと

現代では性同一性障害という名がよく知られるようになり、学校や職場での対応も随分と改善されてきています。しかし、まだまだ理解を得られない層もそれなりにいるでしょう。

私個人としても、トイレは外見や声などが心の性別とは遠いものであったとしても、可能な限り心の性別に合わせたトイレの利用を望んでいるのですが、世の中にはそれに拒否感を示す方々もいらっしゃいます。

もちろん理解者も多く、性別に合わせてトイレを自由に使って良いよって方もいて、私自身のその人達に助けられて現在に至ります。

なので私が大切だと思うのは 周囲への配慮も忘れない ということです。多くの当事者の方は周囲への配慮を忘れない方々だと思いますが、一部では自身の主張を押し通すこともあります。それでは拒否感を示す人たちの反感を更に買うでしょうし、理解者も少し遠ざかるかもしれません。

ジェンダークリニックに通院、又は診断書があるかどうか

心の性別に合わせたトイレを利用する際の最低条件だと思うのが ジェンダークリニックに通院、又は診断書があるかどうか ということです。

これがないと万が一通報されてしまった場合に警察に理由を聞いてもらえないかもしれません。悪意がなくてもです。

私がジェンダークリニックに通院中、まだ診断書は貰っていないけど女性トイレを利用しても良いかと病院の先生に聞いたことがあり「うんうん、自由に使って〜」と軽い返事でした。出来れば診断書もあった方が良いでしょうけども。

外見が心の性別に近いかどうか

外出先などでトラブルを避けるためにも、当事者の方が傷つかないためにも、心の性別にあったトイレを利用する際は 外見が心の性別に近いものである かも重要です。

周囲の方を驚かせたり、不安にさせないためにも外見が心の性別に近づけておけましょう。

通報されしまったり、出て行くように注意されてしまうのは当事者にとっても傷つくものです。なるべく、外見も考えておいた方が良いでしょう。

ジェンダークリニックの先生が許可を下さったのも、私にある程度のパス度があったからでしょう。そうでないと私自身が嫌な目に会います。

客観的に見て、ある程度のパス度があるなら心の性別にあったトイレの利用は可能ですし、理解も得やすい です。

ホルモン治療を開始しているかどうか

個人差がありますが、ホルモン治療をしていると体臭が変化します。逆にホルモン治療をしていなかった場合、トイレ内ですれ違う時に体臭や汗の臭いで分かっちゃうかもしれません。

私はホルモン治療開始から3年以上が経過しており、女性ホルモン治療をして分かることなのですが、男性の体の体臭というのはなかなかキツイ時があります。

ホルモン治療前はそれがあまり分からなかったのですが、女性ホルモン治療を続けているとそれに敏感になるようになりました。

必須項目ではないと思いますが、心配な方は ホルモン治療を開始しているかどうか も判断基準に含めてみてはいかがでしょうか。

学校や職場であれば許可をとる

見ず知らずの人達ばかりのような外出先であれば、今までに紹介してきた基準を考えていれば問題ないと思うのですが、知人が多い場所であれば許可をとる必要があるかと思います。

無断で心の性別に合わせたトイレを利用してしまうと大問題になりかねないからです。 学校や職場に予め許可をもらい、尚且つ周囲からの理解が一定数ある状況であれば、当事者としても苦労が少ないはずです。

また、こういった経験があるのであれば、外出先でも心の性別に合わせたトイレの利用も問題ないと思います。

その他、あった方が良い条件

上記の条件があっても不安な方も多いかもしれないので、私が経験してきた中で、心の性別に合わせたトイレを利用する際のいくつかの条件も書いてみたいと思います。

以下の内容は、あった方が良いかもというだけなので、必須項目ではありません。

家族からの理解を得ている

当事者にとって家族からの理解を得るのは随分とハードルの高いものです。特に当事者の家族は身内の人間が、性同一性障害である場合、心の性別に合わせた格好をされるのを嫌がるものですし、外出やトイレが一緒というのも遠ざける傾向にあります。

そこで、そのハードルの高い 家族からの理解を得ており、尚且つ一緒に心の性別にあったトイレを利用した経験がある と自信がつくのではないでしょうか。

自身の外見が心の性別に近いのかどうか、トイレはどれを利用したら良いかの判断は大変困難ですが、上記のような経験があるなら大丈夫そうですよね。

経験上、家族はこういった複雑な問題に関わったり自身が巻き込まれるのを非常に嫌います。

友人に心の性別のトイレの利用を提案されたことがある

例えば、FtM なら男友達から男性トイレの利用を提案されたり、MtF なら女友達から女性トイレの利用を提案されるといった具合です。

こういった経験も自信が増すものでありますし、どのトイレを利用するか考える際の参考になるのではないでしょうか。

日常生活の大半は心の性別で過ごせている

性同一性障害の場合、人事部やトップ層だけに性別の件を伝え、他の従業員には性別の事を伏せて心の性別として溶け込むことがありますが、そういう経験があるならトイレの利用も問題ないはずです。

他にも日常生活の様々な場面で何も伝えなくても、心の性別として周囲に認識されている場合も問題ないはずです。例えば、市役所を除く法的手続きなどの場面で、性別が書かれた書類を渡しても心の性別に丸印を付けられてしまうなど。

市役所はしっかりと性別まで目を通されるのですが、その他の銀行口座開設やクレジットカードを作る際、賃貸住宅の保険や水道やネット回線の契約など、そういう場面では名前と外見や声などで性別を判断されるケースが多いように思います。

それでも、それらの手続きをした人から心の性別で認識されたのであれば、トイレの利用も問題ないように思います。

さいごに

私自身もトイレはどれを利用したら良いのか随分と悩んだ過去があるので、当記事で書いたことがその解決になれば幸いです。