性同一性障害で改名による自己と社会的メリット、パス度の向上

性同一性障害と診断され、その診断書があれば家庭裁判所で名前の変更を行うことが可能です。

今回は、実際に改名してから現在(2018年3月)で約5年が経過した私が、実体験を元に改名によって感じたメリットなどをご紹介していきます。

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公の場で注目の的にならずに済む

例えば病院では名前をフルネームで呼ぶことがほとんどであるため、心の性別に合わせた外見をしていたとしても呼ばれた名前は別の性別のものであれば、かなりの数の視線がこちらに向けられるでしょう。

通称名で呼ぶように配慮して下さる場所もありますが、まだ数は少ないです。そういった場合でも改名していれば 『本名で呼ばれても平気』という安心感 は大きいのです。

もちろん、外見が心の性別とは遠い場合は改名してしまうと逆に不便になることもあります。

社会的なパス度が向上した

銀行の口座を作る時、クレジットカードの審査をする時、賃貸住宅の保険に加入する時、ネットやガスの手続きの時、ある程度の外見的パス度があれば名前と外見で性別が判断されるようになります。

市役所の手続きは性別も含めて隅々まで書類をチェックしているようですが、その他の社会的な手続きでは性別欄まで見られるケースがとても少なく、名前が女性的なものであれば、保険証を見せようが女性として記録されていました。

銀行口座はテレビ通話で手続きし、保険証も見せたのですが女性に丸印を付けられていたので指摘すると、慌てて再確認などを行われたことがありました。それ以来、いちいち性別を修正するように指摘するのは面倒になってしまいました。

枠の中に落ち着き、地面に足がしっかりと着いたような安心感がある

どう考えても心の性別とは全く別の性別のような名前は、どうしても異質なものに感じてしまい、それによる不安を感じやすいです。

ホルモン療法と同様、心の性別に近づくというのは安心感があります。改名して5年が経過した現在は、すっかり新しい名前も馴染んでごく普通に生活が出来ています。

仕事を探す際にハードルが下がるかもしれない

心の性別で職場に理解を求め、受け入れられやすくなるためには改名も効果的だと思っています。

近年では認知度も上がり、理解が進んではいますが、改名をしていない状態だと本当に性同一性障害なのかどうか、疑う人がいるかもしれません。改名というのはよっぽどの事がない限り出来ないものですので、改名していればそれだけ真剣であることが伝わりやすいのではないでしょうか。

本名を記入する際の苦痛が無くなる

性別欄の記入も性別変更が済んでいない状態ではなかなか抵抗感があるもので、改名前も本名を記入するのは抵抗を感じます。

改名後はそういった苦痛はありません。

さいごに

心の性別としてごく普通の生活をするためには、いくつかの段階と長い期間が必要ですが、改名というステップも1つの大きな一歩です。

心の性別とは全く違う性別として産まれた方が、改名をしてごく普通の人生へと近づけることを願います。