北海道札幌市はどんな街か。リアルな生活面などを北海道外から移住した経験から語ります

私達は同棲開始から3年が経った頃に、東京八王子から北海道札幌へと引っ越しました。大阪で1年、東京で2年同棲した経験と比べつつ、札幌での生活がどのようなものか、気候や住みやすさなどなど、色んなことをご紹介していきます。

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札幌はどこにある?

※地図は拡大したり、移動させることが出来ます。

上の地図の赤枠の部分が札幌市であり、青枠の部分は住宅が密集している地域です。青枠から南西のエリアはほとんど山です。この記事では、青枠付近に移住することを前提にご紹介していきます。

札幌は直線距離で東京から約800km、大阪から約1050kmの位置にあり、北海道内では東側にあり、中央からはやや南にあります。

電車で北西へ約40分移動すると小樽があり、南東へ移動すると新千歳空港があります。札幌市へ新幹線が開通すれば状況が変わるかもしれませんが、東京や大阪などの北海道外への移動は基本的に、新千歳空港から飛行機で移動することになります。

とはいえ、ジェットスターやバニラエアなどのLCCがあるので、本当に安い時期で安いプランであれば千歳から東京まで2000円ほどで行けることもあります(普段は5000〜7000円ほど)。

都会?

大阪や東京などの中心部と比べると規模はかなり小さくなりますが、それでも札幌は日本の都会の1つでしょう。

上の写真は札幌駅すぐ横にあるJRタワーT38(38階)から、南側を撮影したものです。少なくとも札幌駅から南へ1km程の距離はビルがほとんどであり、北側は減りますが似たような感じになっています。

このビル群から外側、少なくとも札幌駅から地下鉄かJRで15分以内のエリアは住宅街が広がっています。

広い地下空間

札幌市の中心地は、地下鉄南北線の『さっぽろ』『大通』『すすきの』の3つの駅付近で、『さっぽろ駅』はJR札幌駅とほぼ同じ位置にあり、そこから約1km南下すると『大通駅』があり、さらに約500m南下すると『すすきの駅』があります。

上の写真は、大通駅とすすきの駅の間にある地下街で、この上に大きな道路が通っています。道路沿いには様々なファッションビルがあり、それらのビルとは地下街と直接繋がっていることが多いです。

札幌駅地下にはもっと広く複雑な地下街があり、周辺のビルに地下で繋がっています。特に冬の間は雪道を歩かずとも様々なビルを見て回れます。

地下鉄が発達

上の地図は、記事の最初の方でご紹介した札幌市の青枠の辺りを拡大したもので、札幌駅を中心にして主に地下鉄が走っており、JR線もあります。

札幌の冬は長く、雪の量も多いためか地下が発達していて地下鉄もその1つです。JRは雪や吹雪で遅延してしまうことがありますが、地下鉄は滅多な事がない限り遅延しません。

なので、札幌市へ移住するのであれば、一番快適に生活できるのは、なるべく地下鉄の駅が近い場所に住むことです。

家も職場も地下鉄の駅すぐ近くであれば、ほとんと地上に出ずに出勤も可能です。

四季の違いや気候

年間の気温のザックリとした違い

四季それぞれの違いは後ほど詳しく解説するとして、まずは気温の違いなどを簡単にご紹介していきます。

上の画像は札幌と東京それぞれの2018年の平均最高気温の年間推移です。赤い線が東京黄色が札幌です。

7、8月で比較すると、東京は平均最高気温が32℃と暑いのに対し、札幌は25℃くらいと涼しい気温です。札幌は湿度が低めなのでそれも快適さに貢献しています。湿度の高い大阪と比べると随分と快適です。

その分、11月下旬、4月上旬であっても東京の真冬とあまり変わらない気温となっています。

上の画像は札幌と東京それぞれの2018年の平均最低気温の年間推移です。緑色の線が東京青色が札幌です。

先ほどの平均最高気温の場合と同じく、札幌の冬は雪がずっと降り積もっているせいか、冬の方が東京との気温差が大きいように思います。

そして、特に12月〜2月の最高気温ですら0℃付近で、最低気温が−5〜−10℃の世界は想像を絶するでしょう。

冬の大変さ

冬の長さ

東京や大阪などの地域の冬といえば12月、1月、2月かなと思いますが、北海道の冬は11下旬〜4月始めくらいで長いのが特徴です。

2018年、2019年は暖かい冬だったようですが、それでも長く寒く感じられました。

上の写真は2019年3月24日に家のベランダを撮ったものです。

3月下旬にもなると最高気温が3〜5℃を超える日も多かったので、路上の雪はほとんど溶けていましたが、時々吹雪く日もあり、一度吹雪くと上の写真のように1〜3cmくらいはすぐに降り積もります。

最初は物凄い雪が新鮮で圧倒されてますが、慣れてくると人によっては『また雪か…』とうんざりしてしまうかもしれません。

気温の低さ

東京などの冬と似た気温の時期は、11月下旬や4月初め頃でしょう。それ以外は東京とは比べ物にならないくらい冷えます。

東京と比べると札幌の気温は、一年中、だいたい5〜15℃くらい低い日が多いです。夏は涼しい日が多いので嬉しいのですが、冬、特に1月2月は最高気温が0℃以上になるなんてのは珍しく、最高気温−2〜−6℃、最低気温−2〜−10℃の日がほとんどです。

山に囲まれた地域、例えば旭川などは、冬は札幌よりも気温が更に5℃くらい低い日が多いかなぁという印象です。

私達のように『東京や特に大阪の夏の暑さは我慢できない!』という人達にはオススメできる札幌ですが、そうではなく、冬寒いのは少し苦手という方にはオススメできない地域です。

痛い寒さ

パートナーは普通のスニーカーだけでもある程度は平気なようだったのですが、私は底などが厚くないショートブーツを履いていると、15分くらいで指先から感覚が無くなってきて、とても痛くなり、30分くらいすると痛さで歩けなくなりました(屋内へ逃げ込む)。

家に帰って足を見てみると部分的に少し変色していて、東京にいた頃の冬服に少し足しただけでは不十分だなと痛感した日でした。

とはいえ、札幌では東京と比べると室内はかなり暖かい場所が多いですし、お出かけするにしても地下で沢山の場所に行けるのが救いかもしれません。

池は凍る

上の写真は2019年1月22日に中島公園で撮影しました。

手前に見えている木、フェンスの向こう側の平らな部分は本来は池であり、寒さのあまり水面が凍ってしまい、更に雪が降り積もっています。

どのくらい凍って雪が積もっているのかは不明ですが、池の上の雪にところどころ小動物が歩いたであろう足跡があり、それに耐えられるくらいは凍っているようです。

川も凍る場合も

上の写真は2019年2月10日、雪まつりの日に撮影したものです。

池は凍っても、流れが少しでもある川は凍らないだろうと思っていましたが、写真のようになっていました。この日、この時間帯は気温が−6〜−8℃くらいでしたので凍ってしまったようです。

雪の多さ

上の写真は2019年2月15日、南小樽駅から主要な観光スポットへ向かう道を撮影しました。

札幌市の人通りがとても多い中心部や、小樽の主要観光スポット周辺などは徹底的に除雪されていたり、歩きやすい場所が多いため、観光に訪れただけでは住宅地付近の雪の様子を確認しづらいです。そのため、実際に住んでみると思っていたのと違い、雪の多さに圧倒されてしまうのかもしれません。

2019年2月は、他の年よりも暖かい冬だと言われた2018年2月ごろよりも更に暖かいようで、雪はかなり少なめですが、それでも上の写真くらいの雪はあります。

上の写真は先ほどの写真とあまり変わらない場所で、細い路地の方を撮影しました。札幌市内でも住宅地で、片側2車線のような大きな道路から外れた場所は似たような感じです。

流石に上に写真の路地は狭いですが、冬場は歩道も車道も除雪された雪が端に積み上げられ、道幅が狭くなる場所がほとんどです。

除雪

上の写真は2019年2月10日に、札幌中心部の『すすきの』から徒歩2、3分だけ南へ行った場所で撮影しました。

車道も歩道も通れるように除雪されており、車道に積もった雪は除雪車によって歩道との境界部分に積み上げられていきます。雪が多い年の場合、車道から歩道が見えないくらい雪が積み上げられるようです。

歩道の雪は除雪されているのもありますが、踏み固められて比較的歩きやすいようになっています。実際の歩道よりも2、30cmくらい高くなっている場所が多いかなと思います。

除雪車が動く時間帯や音

昼間は、明るい時間帯に除雪車が動いているのをまだ見たことがないので分かりませんが、毎日だいたい夜中の2時くらいに作業しているのを見かけます。

街中の車が通る場所はほぼ除雪されるようで、駐車場と車道の間の車が出入りする部分も除雪車で除雪してくれるようです。少なくともマンションの駐車場から出入りする分には困らないでしょう。

これはどうしようもありませんが、除雪車が除雪する音はちょっとした工事現場のようで、現在5階以上に住んでいる私たちの部屋にも、24時間換気の換気口越しに少し聞こえてくるほどです。

2、3階などであれば結構な音量になりそうです。除雪車は低速で走って除雪するというよりは、ところどころシャベル等で凍った雪をガリガリ削って、人が歩くより遅いくらいのスピードで進んでいる感じなので、15分〜30分以上は音の大きい時間があります。

冬のベランダと洗濯物

先ほども掲載しましたが、冬場は上の写真のようにベランダにも雪が積もります。2月のような雪が特に多い月になると、上の写真の物干し竿がほぼ完全に埋まるくらいに積もります。

ただ、積もったとしても20cmくらいであり、写真に写っている部分はストーブの排気熱で少し溶けていることが多いので、雪かきが必要になることはありません。

冬場は最高気温ですら氷点下が当たり前となるので、外で洗濯物を干すことは凍ってしまうので出来ません。なので、冬場は部屋干しとなります。臭いが心配になるかもしれませんが、ストーブの熱風で乾かせば大体は綺麗に乾かせます。除湿機もあれば尚良いでしょう。

冬場に使えなくなるためか、ベランダが無い物件も多いです。

上の写真は2019年2月10日に撮影しました。

私達は車を所有していないので、聞いた話や乗せてもらった時の経験が元になりますが、北海道での雪道の運転は、凍結している箇所があったり、雪でデコボコになっていたりと、慣れるまでかなり怖いんじゃないかなと思います。

雪が多く降る地域に住む人は、運転時にタイヤが滑っても反射的に立て直す技術があるのだとか。

札幌の中心部だと一部の道路で、ロードヒーティングと言って、道路や歩道を地面から温めて雪を溶かす装置が入っています。ですが、ほとんどの場所は無いでしょうから、路面が凍っていたり、吹雪くとすぐに道路も真っ白になります。

ブレーキで止まるまでの距離が伸びたり、吹雪の時は視界の悪さにも注意しなくてはなりません。

雪解け時

3月にもなると昼間に雪が溶ける時もあり、どこもシャーベット状になっています。この季節になると、どの車の下半分は泥の山道でも走ってきたかのように汚れています。

札幌の夏は30℃を超える日が10日もあるかどうかであり、超える可能性があるのは、7月下旬〜8月5日辺りです。この記事を書いている2019年7月4日現在、最高気温23℃くらいの日が続いていて、12日にようやく29℃の日が出てくるようです。

25〜30℃くらいあっても、日が傾いてきたり、太陽が雲で隠れればだいぶ涼しく快適です。12日の最高気温29℃の予報であっても、夕方になれば23℃になります。

札幌は東京や特に大阪と比べると湿度が低いので、それも快適さを後押ししています。クーラーが無い物件が多いですが、窓を開けて扇風機でも付ければ涼しく過ごせるでしょう。

夕方になれば十分に涼しくなるので、花火大会やお祭り等も楽しみやすいのが札幌です。

台風

札幌、北海道には基本的に台風は来ません。2018年は1個だけ来ましたが本州などに比べれば随分と勢力も弱まっています。

春と梅雨

札幌の春は、個人的な感覚からすると、4月下旬〜7月上旬でしょうか。夏はかなり短いですから、その分、冬や春などが長いです。

気温も低く、生育している樹木も若干違うためか、札幌では花粉症の人が少ないそうです。私は移住するまで花粉症で毎年春は大変な思いをしていましたが、札幌に来てからはそれらしい症状が出ていません(山にかなり近い場合は別かもしれませんが)。

印象的なのは、2018年4月に引っ越した際に、それまでは八王子で花粉症に苦しんでいて、クシャミも寝る時の鼻づまりも耐え難いものでしたが、札幌に引っ越してからは数日で症状がどんどん改善していきました。

また、札幌には梅雨がありません。6月なども快適に過ごせます。

家計に関すること

家賃の違い

札幌の家賃は、どの間取りでも同条件で比較すると、大阪に比べると3分の2程度、東京八王子と比べると半分程度の安さとなっています。

実際に私達が八王子から札幌へ引越したのも、家賃の違いが大きな理由の1つでした。

八王子では入居当時築5年の1Kに住んでいて、家賃が管理費込みで約7.5万でした(ネット代別)。現在の札幌の住居は、入居当時新築の1LDKであり、管理費込みで約6.5万です(ネット無料)。

立地条件やマンションの設備等はほぼ一緒ですが、このように大きな家賃の差があります。八王子で1LDKに住むなら、私たちのような条件で探すと家賃が軽く10〜12万は必要になるでしょう。

現在のマンションはそれなりに立地条件も良いため、別な条件で探せば札幌では1LDKが家賃5万円辺りからあります。

賃貸でこれだけの差があるので、おそらく購入住宅でも大きな差が出るのではないでしょうか。北海道は光熱費の高さや収入の低さなどがありますが、それでも大阪や東京と比較すると貯金額が増えるのではないかなと考えています。

賃金の違い

地域別最低賃金の全国一覧(厚生労働省公式ページ)』で確認してみると、北海道の最低賃金は東京と比較すると15%程少なく、大阪と比較すると11%程少なくなっています。実際に職探しした時も、同じ業種で比べるとその程度の違いがあるかなぁという印象です。

賃金が低いと言われる北海道ですが、個人的にはそこまで少なくはないのかなぁという考えです。東北や四国、九州はもっと少ないですから。

東京や大阪は賃金が高いですが、その分家賃などが高いので生活が少し厳しくなりやすいのではないでしょうか。

ただ、北海道は光熱費が高いですから、そこが痛手となってきます。

光熱費の高さ

札幌東京
電気3,500~5,5002,500~6,000
ガス6,500~7,0003,000
灯油0~6,0000

上の表は札幌と東京(八王子)での光熱費の比較表です。水道費はほぼ一緒です。

札幌の夏はクーラーが無くても扇風機で乗り切れる程度の暑さなので、夏の光熱費は安いです。ただ、冬場の暖房費や給湯器のためのガス代もかなり増えます。最初の年は気をつけないと1〜3万を超えてしまうかもしれません。

私達は冬場は寝室との扉を閉めて、10畳ほどのLDK部分だけをストーブで21〜23℃設定(設定温度から2℃低い温度で天下し、設定温度になると一時停止します)で暖めています。

物価の違い

移住前は、日用品、食料品は安くなるのかなと期待していましたが、東京や大阪とほぼ変わりません。違いがあるとすれば、北海道産の野菜や肉類が増えることです。

むしろ、八王子に住んでいた頃は近くにドンキホーテがあったり、スーパーでは肉類が半額になることも多かったので助かっていましたが、現在住んでいる場所のスーパーは半額になることがほとんど無く、ドンキホーテも近くには無いので食費や日用品代が増えてしまいました。

食費や日用品代が安くなるかどうかは、近くにあるスーパーや薬局等で大きく変わってくるでしょう。

ストーブと二重窓

札幌ではエアコン付きの物件はまだまだ少なく、暖房においてはストーブを使うのが主流です。

ストーブは部屋の特定の場所に固定されており、吸気や排気は専用のパイプで直接外へと繋がっているので、冬場に窓を開けて換気する必要はありません(FF式ストーブの場合)。

部屋は二重窓のおかげで東京などの冬よりも暖かく過ごしやすいですが、ストーブは灯油を使うのでかなりコストがかかります。寝室との扉を開けっ放しにしたり、2箇所で同時にストーブを使用したりするとビックリするような灯油代になるかもしれません。

他にも例えば、真冬で23℃設定にすれば、23℃まで室温が上がって一時停止して再点火を繰り返しますが、26℃設定にすると下手するといつまで経っても26℃に達しず、ずっと点火していて灯油を消費し続ける場合があり、その点にも注意が必要です。

また、一軒家や築年数が古い建物の場合、暖房効率が悪い場合もあるので、不動産屋等に実際はどうなのかを十分に聞いておくと良いかなと思います。

結露防止

二重窓は暖房効率を上げてくれる他に、結露防止の役目もあるようです。大阪や東京の物件では冬になると窓が曇って結露していましたが、札幌の部屋では結露したことがありません(二重窓の内窓を開けると、外窓の内側がどんどん曇っていきます)。

その他のこと

宅配便や郵便の到着日数

東京に住んでいた頃は、Amazon等で注文すると翌日には到着するし、早ければ当日中に何でも届いていました。札幌では、ヨドバシカメラ以外は基本的に2、3日後の到着となり、ほんの少しだけ不便に感じます(ヨドバシは札幌店に在庫があることが多いので早いです)。

札幌以外、例えば小樽や旭川、それ以外の地域では更に1〜2日は遅くなるかもしれません。