望遠レンズとはどんなもの?特徴や使い方、レンズの楽しみをじっくりご紹介

望遠レンズとはどんなレンズか。その特徴や使い方、どんな場面に向いているのか、じっくりとご紹介していきます。

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望遠レンズとは?

焦点距離が70mm以上あると望遠レンズと呼ぶことが多いようです。その中でも、70~100mm辺りを中望遠、200mm辺りを望遠、400mmを超えた辺りから超望遠と呼んだりすることもあります。

遠くの対象を引き寄せる

望遠レンズの最も基本的な使い方は『遠くの対象を引き寄せる』ことです。

焦点距離が長いほど、遠くの対象を大きく写すことができるようになります。例えば、以下の2枚の写真をご覧ください。1枚目が24mm(広角)で撮影されており、2枚目が200mm(望遠)で撮影されています。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 24mm F1.4 DG HSM Art
ISO 100 24mm f/1.8 1/80s

使用カメラ

ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 III ボディ ILCE-7M3

使用レンズ

SIGMA 単焦点広角レンズ 24mm F1.4 DG HSM | Art A015 SONY-Eマウント用 ミラーレス(フルサイズ)専用
Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 200 200mm f/4.0 1/250s

使用レンズ

ソニー SONY ズームレンズ FE 70-200mm F4 G OSS Eマウント35mmフルサイズ対応 SEL70200G

上の2枚は別の場所、別の時期で撮影していますが、対象までの距離はほぼ同じであり(約3m)、どちらかと言えば24mmで撮った時の方が近い距離です。

それにも関わらず、200mmで撮影したものは大きく写っていますよね。200mmで撮影したものをクロップしたのが以下の写真になります。

jpegでやや圧縮されるので多少画質が荒くなっていますが、毛の1本1本を確認できるほどに大きく写し出されています。

遠くを拡大できるメリット

鳥や動物園の動物をなるべく邪魔せずに撮影

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 320 200mm f/4.0 1/250s

野鳥であれば正直、400mmや600mmが欲しいところですが、スズメくらいであれば200mmでも上の写真のように小さくであれば撮影できます。とは言え、50mmなどと比べれば大きく写すことができます。

対象だけを大きく写すよりは、周囲の情景と共に写すのが好きなので、これはこれで気に入っています。鳥をなるべく脅かさず、邪魔せずに撮影できるのもメリットです。

また、サファリパークのような広い場所を除けば、望遠レンズは動物園でも活躍します。

立ち入ることが出来ない場所

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 400 103mm f/4.5 1/125s

上の写真に写っている木の周囲はコケで覆われているので立ち入るのは少し気が引けます。こういった場所では遠くから撮影するしかないので望遠が活躍します。

また、柵の向こう側に花が植えられている場合にも活躍します。

よりボケる

焦点距離が長くなればボケ量も大きくなるので、望遠レンズは標準や広角と比べると、ボケやすいレンズとなっています。

以下の2枚の写真は、1枚目が24mmのf1.6で撮影し、2枚目が135mmのf4.0で撮影したものです。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 24mm F1.4 DG HSM Art
ISO 100 24mm f/1.6 1/1000s
Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 135mm f/4.0 1/250s

望遠で撮ったものはf4にも関わらず、24mmのf1.6とあまり変わらないボケ量か、それよりもややボケてるかなと思います。これは、最初にご紹介したマガモの写真からも分かります。

f2.8通しのレンズであれば更にボケますし、焦点距離200mmで撮影しても更にボケます。なので、望遠レンズは花撮りに向いているレンズだと思います。

望遠レンズを手にするまでは、24mmや50mmでかなり近づいて背景をなんとかボカしていましたが、望遠レンズなら楽に遠くからでも十分なボケを得られるのが楽しいポイントです。

圧縮効果

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 160 200mm f/4.0 1/250s

上の写真の正面に見えている建物は札幌駅で、撮影場所からだいたい550m離れており、中央からやや左側に見えている『あおぞら銀行』という看板までは約250mです。

看板から札幌駅までは凄く近くに見えますが、300mくらいは離れています。こんな風に近く見えるのを『圧縮効果』と呼ぶようです。人も多いように見えますよね。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 250 70mm f/8.0 1/80s

標準レンズであればマシですが、広角だとだだっ広く見える場所を望遠で圧縮してあげると、絵になるなぁと感じることが多いです。

圧縮効果は焦点距離が長いほど強く、風景を立体的に表現しやすいので面白い特徴です。

切り取る楽しさ

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 24mm F1.4 DG HSM Art
ISO 5000 24mm f/8.0 1/30s

上の写真は24mmで撮影したものです。24mmだと周囲の光景が多く含まれゴチャゴチャした感じになりやすく、また、遠いものがかなり小さく写ります。

それを望遠で切り取ると下のような写真になります(撮影日や角度はやや違います。場撮影場所はほぼ同じ)。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 142mm f/4.0 1/160s

圧縮効果もあって写真がスッキリしますし、絵になるかなぁと思います。望遠レンズで街中の風景を撮っていて思うのは、圧縮効果と凄く狭い範囲を切り取るのが凄く楽しいということです。

広角などで広くダイナミックに撮ったり、標準で撮るのも悪くありませんが、望遠レンズで撮ると画角の狭さが気にならない程に楽しみが出てきます。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 70mm f/4.0 1/100s

画角が狭いので、見える範囲から写真として美味しそうな部分だけを切り取ることが出来るので、背景をボカして誤魔化さなくても満足できる写真が撮りやすくなりました。

さいごに

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 120mm f/4.0 1/200s

私は普段、公園で花を撮ったり、街中でその風景を撮ることが多く、その用途では望遠レンズはかなり楽しめています。

遠くのものを引き寄せて写す楽しみは大きく、そして広角や標準以上のボケを楽しめるのも大きなポイントです。

皆さんも是非、望遠レンズの楽しみをお試しください。