花撮りに向いているレンズ、その撮り方を作例からご紹介【一眼カメラ】

花を撮るのは簡単い言えば綺麗だからですが、綺麗に感じるのは千差万別ですよね。

私が綺麗に感じる写真が必ずしも、他人にも綺麗に感じられるかは不明なため、この記事では、私が個人的に綺麗に撮れると思えるレンズ、その撮り方をご紹介していきます。

今後の花撮りの参考になれば幸いです。

コンテンツの転載は固くお断りいたします。

レンズの違い

135~200mmの望遠でなだらかなボケ

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 200mm f/4.0 1/320s

オススメのレンズは、焦点距離135~200mmをカバーした以下のような望遠ズームレンズです。

ソニー SONY ズームレンズ FE 70-200mm F4 G OSS Eマウント35mmフルサイズ対応 SEL70200G

135~200mmになってくると、F4でも十分なボケ量になってくるため、花撮りがより楽しめますし、なだらかで優しいボケが癖になります。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 135mm f/4.0 1/250s

上の写真は135mmで撮影しました。

望遠レンズは広角や標準レンズと比べると、焦点距離が長いので同じF値でもボケ量が全然違います。

F4であっても十分にボケます。

1〜数本の花を撮る時に

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 160 200mm f/4.0 1/250s

135~200mmをカバーしたレンズは、1〜数本の花を撮る時に最も最適なものだと思います。

初めて望遠レンズで花を撮った時は、標準レンズなどで明るい単焦点など揃えずに、早く望遠を選んでおけば良かったと少し後悔したほどです。

50mmで周囲の風景と共に

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 50mm F1.4 DG HSM Art
ISO 100 50mm f/1.4 1/2500s

標準レンズである50mmは望遠に比べるとボケ量が少ないので、上の写真のように沢山の花が集まった場所を周囲の風景と共に撮影するのに向いているかなぁと思います。

この時に、なるべく明るいレンズの方が前後の立体感を出しやすくて便利です。50mmでは sigma artシリーズの以下のようなレンズがオススメです。

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art A014 SONY Eマウント用 フルサイズ対応 ミラーレス専用

マクロで芸術的に

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 70mm F2.8 DG MACRO Art
ISO 640 70mm f/10 1/80s

以下のようなマクロレンズで撮影すると、上の写真のように小さな花でも細部を大きく写すことが出来るので、遠くから見ると小さなフサフサにしか見えない部分が、とても綺麗に見えます。

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art A018 SONY-Eマウント フルサイズ対応 ミラーレス専用
Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 70mm F2.8 DG MACRO Art
ISO 160 70mm f/11 1/80s

上の写真は、マクロで少し引いてタンポポの綿毛を撮影したものです。そして、綿毛部分をクロップすると以下の写真になります。

綿毛の1本1本を確認することが出来ます。これもマクロで撮影する魅力の1つでしょう。

ただ、個人的には望遠や50mmで少し引いた位置から、数本の花を一緒に撮影したり、周囲の風景を分かる程度に写すのが好きなので、使用頻度はまだまだ少ないレンズです。

24mmで豪華に

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 24mm F1.4 DG HSM Art
ISO 100 24mm f/1.4 1/3200s

24mmは花撮りではあまり活躍しない焦点距離ですが、上の写真のように下にある花壇、そして大きな桜の木を一緒に撮影するような、とても広い範囲を写す時には最適です。

花畑の全体を写すような時にも良いでしょう。レンズは以下のようなものがあります。

SIGMA 単焦点広角レンズ 24mm F1.4 DG HSM | Art A015 SONY-Eマウント用 ミラーレス(フルサイズ)専用

撮り方いろいろ

F値はどうする?

望遠

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 200mm f/4.0 1/2000s

1〜数本の花を撮る時は圧倒的に望遠レンズが多いのですが、F値は4.0で十分に感じています(200mmの場合)。

ピントを合わせた花は出来るだけ花びら全体をボカさずに撮りたいので、これくらいのF値がちょうど良く感じています。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 128mm f/4.0 1/500s

上の写真は焦点距離が128mmなので、200mmと比較するとボケ量が減ってしまい背景ボケがザワザワしています。

これが気になるのであればF2.8通しのレンズも選択肢に入りますが、F2.8通しの望遠は重いことがほとんどですし、F4のザワザワした感じも、場合によってはガラス細工のようで綺麗に感じているので、これはこれで良しとしています。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 85mm F1.8
ISO 100 85mm f/1.8 1/2500s

参考までに、上の写真は単焦点85mmのF1.8です。複数方あるチューリップから1本だけピントがあっていて、背景は良くボケています。

70-200mmのF4通しのレンズが個人的に凄く気に入っていますが、こう見ると85mmの単焦点も外せないです。ただ、f1.8はボケ過ぎるので、こういった表現をする時以外はF4くらいがちょうど良いのかなと思います。

上の写真を撮ったレンズは以下のものです。

ソニー デジタル一眼カメラα[Eマウント]用レンズ SEL85F18(FE 85mm F1.8)

マクロ

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 70mm F2.8 DG MACRO Art
ISO 160 70mm f/10 1/80s

上の写真は花の中心部にピントを合わせており、F10という絞りですが、すぐ後ろにある花びらが少しボケていますし、背景はかなりボケています。花の中心からやや右側をクロップすると以下の写真になります。

マクロはとてもブレやすいので、ピントを合わせた場所であっても多少ブレています。

花の直径は2cmくらいで、雌しべ?のてっぺんから花びらまでは高さ3~5mmくらいでしょうか。そんな小さな世界であっても、最短撮影距離くらいで撮影するとF10にしても、数ミリ後ろがかなりボケます。

マクロは凄く寄っても撮れるし、離れても良く写ります。限界まで寄ればF10くらいにしてもピントが合う部分は少なくなるかなぁと思います。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 70mm F2.8 DG MACRO Art
ISO 100 70mm f/5.6 1/80s

上の写真は、最短撮影距離から少し引いてタンポポを撮影したものです。F5.6で撮っていますが、F8くらいで撮れば、花全体にピントが合うかなと思います。

もし、上のタンポポを最短撮影距離ギリギリで撮ると下の写真になります(クロップはしていません)。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 70mm F2.8 DG MACRO Art
ISO 320 70mm f/8.0 1/80s

ブログの写真の大きさだとタンポポが小さく見えますが、これを28インチくらいある大きなモニターで見ると迫力があります。

標準・広角

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 50mm F1.4 DG HSM Art
ISO 100 50mm f/1.4 1/2000s

上の写真は、どちらかと言えば右側のベンチや草木がメインのような写真なので、左側の花が小さくなっています。

このような写真は望遠レンズでも撮れますが、標準などの方が撮りやすく、その場合にはF値はなるべく明るい方が背景がボケやすく、奥行きの表現が美しいです。

タムロンのF2.8通し28-75mmも便利なレンズであり、それに対しsigma 50mm f1.4 artは大口径ですし、重量も800gを超えていて重いレンズですが、f1.4のボケを見てしまうと、個人的にはこの単焦点をオススメしたくなります。

タムロン(TAMRON) 28-75mm F/2.8 Di III RXD ソニーEマウント用(Model A036)
SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art A014 SONY Eマウント用 フルサイズ対応 ミラーレス専用

ど真ん中と端を避ける

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 200mm f/4.0 1/640s

上の写真は、左下に3つ並んでいる花のうち、真ん中の花にピントがあっています。ピントを合わせる位置は、写真のど真ん中と端を避けることがほとんどです。その方がオシャレ感が出るかなぁと思います。

ど真ん中と端を避けるので、構図が三分割のようになっていることも多いです。

グループでずらす

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 85mm F1.8
ISO 100 85mm f/1.8 1/2000s

上の写真で主題は黄色いチューリップで、そのグループは写真のど真ん中とも重なっています。こういった場合には、グループ単位で見た時に、やや中心から上下左右どこかへずらすと良いかなと思います。

上の写真の場合は、黄色いチューリップのグループがやや下へずれています。

やや引いて撮る

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 70mm F2.8 DG MACRO Art
ISO 100 70mm f/2.8 1/640s

特に小さめの花は、少し引いた位置から複数本をおさめて撮ることが多いです。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 70mm F2.8 DG MACRO Art
ISO 250 70mm f/8.0 1/80s

小さい花は、引いて少し小さく撮ることで可愛さを表現できるため、お気に入りの撮影方法の1つです。

空きスペースに何かオブジェクトを

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 50mm F1.4 DG HSM Art
ISO 100 50mm f/1.4 1/2500s

『周囲の風景と一緒に』と似ていますが、上の写真は左側に木、上側にレールを配置してみて、写真全体のバランスをとってみました。

レールはなかなか無いかもしれませんが、少し引いて撮影した時に写真の空きスペースに何かオブジェクトを配置するのも良いでしょう。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 85mm F1.8
ISO 100 85mm f/2.8 1/800s

桜と言えば、背景を青空にしたり、画面いっぱいの桜の写真が多いかと思いますが、それだとやや平凡に感じるので、上の写真のように太い枝の間から見える小さな桜も良いのかなぁと思っています。

もちろん、下のように画面いっぱいの桜も綺麗ですが、飽きてきたら違った撮り方にも挑戦していきたいところです。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 70mm F2.8 DG MACRO Art
ISO 100 70mm f/8.0 1/100s

背景も桜のピンクが綺麗にボケていますし、マクロで寄って大きく写すと、桜を花束にしたような美しさがあります。

周囲の風景と一緒に

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 160 113mm f/4.0 1/125s

主題だけを大きく写すと似たような写真が量産されがちですが、周囲の風景もそれなりに広く写すと毎回違った写真が撮りやすく、飽きにくいと思います。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 135mm f/4.0 1/320s

一本をやや大きく写した写真も良いのですが、やはり周囲の風景も分かる程度に写すと綺麗だなぁと思うことが多いです。

明る過ぎる光は避けてみる

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 96mm f/4.0 1/1000s

上の写真は夏の直射日光がギラギラと照っており、非常に強い光が当たっていました。全ての場合がダメなわけではありませんが、あまりにもギラギラした光だと花が少し疲れて見えてしまうように思います。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 24mm F1.4 DG HSM Art
ISO 100 24mm f/1.6 1/1000s

上の写真は少し暗いですが、明る過ぎるよりは上品に写るかなと思います。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 400 200mm f/4.0 1/250s

撮影は晴れの日が良いですが、やや影になっている時の方が、ふんわりと柔らかく綺麗なものを表現できます。

背景の色や景色を考える

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 200mm f/4.0 1/800s

上の写真のように背景が黒になれば、引き締まった大人っぽいような印象になります。他にも、明るい緑であれば優しい雰囲気、明るく白っぽい背景になるとふんわりと柔らかい印象などに変わっていきます。

光の色と入り方

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 50mm F1.4 DG HSM Art
ISO 100 50mm f/1.4 1/1600s

上の写真は直射日光が当たっていますが、夕方の斜めからの黄色っぽい優しい光になっています。写真には写っていませんが、右側に大きな木があるので、影と光がまだらに入り込んでいます。

明るいお昼前後に撮るのも悪くありませんが、たまには時間帯や天気の違う時に撮ってみると別の綺麗さに気付くかもしれません。

光の色に関しては、Raw現像でいくらでも変えられてしまいますが、その時の光景を自分の目でみてみると感動が違います。もちろん、Raw現像でいろんな現像をしてみるのも写真の楽しみの1つだと思います。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 70mm F2.8 DG MACRO Art
ISO 100 70mm f/2.8 1/640s

上の写真も直射日光が当たっていますが、3月に撮ったものなので、太陽光は夏ほど強くはありません。これくらいであれば花が元気に見えて良いかなと思います。

その他、作例から考える

都会の中の花壇

Camera: Sony α7 III
Lens: Sony FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 100 120mm f/4.0 1/200s

普段は周囲が草木で覆われていて、背景が草木などのボケで覆われるような環境で撮影していますが、上の写真のように公園であってもビルが近くにあるような環境の場合、背景にビルなどが入って、また違ったボケが得られました。

様々な環境にある花を、いろんな背景と組み合わせながら、多様な写真を撮っていきたいところです。

F1.4での接写

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 50mm F1.4 DG HSM Art
ISO 100 50mm f/1.4 1/200s

50mmでは、上の写真のような写真を撮ることは少なく、どちらかと言えば少し引いて周囲の風景と共に撮ることが多いのですが、もし50mmでしかも解放1.4で撮影するのなら、なるべくピントが合う場所が多くなるように撮っています。

Camera: Sony α7 III
Lens: Sigma 50mm F1.4 DG HSM Art
ISO 100 50mm f/1.4 1/160s

ピントが合う場所が少ないと、何を撮っているのかよく分からない写真になりがちです。

f1.4にもなると、接写した場合にピントの合っているすぐ後ろがボケていってしまうので難しさを感じます。ただ、それでもf1.4の柔らかさは撮影技術を上げて、上手く撮れるようになりたいなぁと思わされます。