グランツーリスモSPORTとProject CARS 2の違いを徹底解説!

10月19日から正式サービス開始となった『GRAN TURISMO SPORT(Amazon)』と9月21日に発売された『Project CARS 2(Amazon)』の2つのレーシングゲームをプレイしたので、それらの違いを比較していきたいと思います。

コンテンツの転載は固くお断りいたします。

圧倒的なグラフィックの美しさのグランツーリスモSPORT

どちらも最新のレースゲームと言うだけあって、グラフィックは綺麗です。でもどちらがより美しいかと言われると、グランツーリスモSPORTです。

私はPS4Proに4Kモニターをつないでプレイすることが多いのですが、グランツーリスモSPORTは映像が実写と区別がつかなくなりそうなくらいリアルです。

ショールームやガレージで車を眺めることができるのですが、そこだと実車を撮影した映像にしか思えず、CGだというのが信じられないです。車体に反射する光の感じがとてもリアルなんです。

フレームレート優先モード

PS4ProでHDモニター(2K出力)につないだときのみ、画質優先モードとフレームレート優先モードが選べるようになっています。フレームレート優先モードにすると、画質優先モードや4K出力したときには不可能な、リプレイを60fpsで映すことができます(車を操作するときと同じ視点に切り替えたときはどの出力モードでも60fps)。

走っているところを外から眺める視点で車や背景がぬるぬる動くと、やっぱり綺麗です。レースゲームなので、操作中の画面が60fpsなのは当然ですが、リプレイでも60fpsで出力できるのはPS4Proにして良かったと思えるところです。

グランツーリスモSPORTは光が柔らかく自然で綺麗

グランツーリスモSPORTは何よりも光が柔らかく、そしてとても自然です。コースの時間を昼にすると、日光浴をしている気持ちになれそうなくらい「光」を感じることができます。HDRに対応したテレビなら、夜のヘッドライトなどの暗い中の光に眩しさまで感じられるようです。

その点Project CARS 2は、光の描写で劣ってしまうのかややのっぺりとしてるように見えます。あと、ゲームの動作を軽くするためなのでしょうけれど、車を選択する車一覧のサムネイル画像が明らかに安っぽいです。

著作権の関係でゲーム画面の画像は載せていませんが、Amazonの商品ページ(上のリンク)で画像やYouTubeで動画も見ることは出来るので、ぜひ確かめてみて下さい。

挙動

グランツーリスモSPORT

前作と違って、車種によっては十分に減速しきれていない状態でハンドルを切り過ぎたり、急に切ったりするとちゃんとスピンするようになった気がします。市販車、ロードカーはコーナーではきちんと減速しないと曲がりません。

対照的にレースカーは高速でも安定し、コーナーも良く曲がります。スペックの高い市販車、ロードカーの方がスピードだけはかなり出てしまうので、慣れていないと返って難しいかもしれません。

とは言え、Project CARS 2に比べるとクセがなく、走りやすい印象です。初心者の方はトラクションコントロールやABSなどのアシストを十分機能させることで、本作でもこれまでのグランツーリスモと似た操作感で走れます。

あと、タイヤの滑り具合がよく伝わってきます。コーナーを走行中、少し滑りながらもまだグリップを保てている感覚、コーナー出口などでアクセルを開け過ぎてタイヤが空転しそうな時の感覚が分かりやすくなった気がします。

滑ってるのと滑っていない中間の状態、グレーゾーンが前作より明確になっています。前々作のGT5では滑り始めるといきなり完全に滑ってしまっていたりと、グレーゾーンがあまり感じられなかったように思います。

Project CARS 2

車種によってかなり操作感が変わるのですが、全体的にアクセルワーク、ブレーキング、ハンドリングのどれを取っても慎重な操作が求められる印象です。

市販車、ロードカーは、パワーの大きい車でトラクションコントロールをOFFにしていると、まっすぐ走っているときでさえアクセルを全開にすると不安定になります。コーナー出口では丁寧にアクセルを開けないと、後輪駆動車だと簡単にスピンします。

ブレーキングについては、ABSを中くらいに入れていてもフルブレーキは車の姿勢を乱しやすいです。グランツーリスモSPORTは、ABSが優秀すぎるのかABSを「弱」に設定しているだけでそこそこ安定します(ABS「弱」だと、ブレーキをフルに踏むとでタイヤがロックしてしまい制動距離が伸びてしまうので、普通は7〜8割の強さでブレーキは踏みます)。

レース仕様の車両だとそこまで神経質にならなくても大丈夫ですが、グランツーリスモSPORTに比べて、どの後輪駆動車もコーナリングでオーバーステアが出やすい気がします。すぐにハンドルとアクセルを戻してやれば対応できるので、そういった微調整が楽しかったりします。

コーナー中のアクセルワーク、ハンドリング次第で曲がり具合に大きく違いが出たりと、プレイヤーのアクションに対して大げさとも思えるくらいはっきりと反応してくれます。

タイヤの滑り方については、グリップが効いている状態からある限界を超えたとたん急に滑り出してしまうように感じました。グランツーリスモSPORTの方で書いたグレーゾーンが分かりにくいように思いました。要するにピーキーなんです。

このゲームはマシンセッティングの項目が非常に多く、さっき書いたオーバーステアについてもセッティングである程度直すことができます。そういった車の設定が好きな人には楽しめると思います。

Project CARS 2はエンジンの音が本当に乗っていると思うくらいリアルです。グランツーリスモSPORTも当然エンジン音はするのですが、Project CARS 2と比べると迫力に欠けるというのか、何か物足りなさを感じてしまいます。

ただ、タイヤが路面と滑る時のスキール音はグランツーリスモSPORTの方がよくできています。走る上でもこのスキール音は、タイヤのグリップがどの程度効いているのか知る上で大切なのですが、Project CARS 2ではいまいち再現されていない気がします。

挙動のところでも触れたのですが、グランツーリスモはタイヤと路面の間のシミュレーションにものすごく力を注いでいると思いました。

オンラインレース

グランツーリスモSPORT

ルームを作ってその中でコースや出場車の規定を自由に設定し、ルームに集まった人たちでレースをするという従来からある方式がどちらのゲームにもあります。

これに加え、グランツーリスモSPORTでは、日替わりで用意されるレースイベントに参戦し、そこでの成績に応じて腕前が評価されていくスポーツモードが存在します。腕前ランクを上げるにはマナーの良さも関係してくるので、実際のレースのように他の車に接触しないように走る緊張感も生まれ、かなり熱中できます。

Project CARS 2

定期的に配信されるタイムアタックイベントがあります。決められたコースを決められた車で走り、タイムを競います。記録が世界中のプレイヤーと共通のランキングに載ります。タイムアタックは一人だけでコースを走るものですが、世界中の人と競っている気になれます。

配信されるタイムアタックイベントとは別に、タイムトライアルというモードがあり、こちらではコースや車を好きに選んで挑戦でき、記録もランキングに載ります。ただ、車種の区別はなくコースごとのランキングなので、どのコースのランキングでも上位に来るのはハイパワーのすごい車ばかりになってしまします。できればコース別で車種ごとにランキングを作って欲しかったです。

収録車種

Project CARS 2の方がやや多く、レースカーが多いといった印象です。海外ブランドの車も多数登場します。

それに比べるとグランツーリスモSPORTはそれほど多くはなく、シリーズの中で比べるとレースカーが多めで、市販車はそこまで多くありません。スポーツという名前の通りなのかもしれません。

それでも、アップデートで車種が追加されていっており、市販車の収録数も増えてきています。クラシックカーも追加されています。高くてなかなかゲーム内クレジットでは買えないですが(笑)

グランツーリスモSPORTには、シリーズで初となるポルシェが収録されており、そこは嬉しい点です。一方でエリーゼ(ロータス)が入ってないのがすごく残念です。今後のアップデートで追加されることを期待したいです。

コースの数

Project CARS 2はコース数がとても豊富です。シルバーストーン、ホッケンハイム、ドバイ オートドロームなど本当に盛りだくさんです。

サーキットではなく、海岸沿いや美しい自然の中を走るコースも入っており、ツーリング感覚でも楽しめます。Bannoch Braeというスコットランドにあるロードコースは私のお気に入りです。

実在するサーキットがほとんどだとは思うのですが、一部、おそらく鈴鹿サーキット?と思しき変なコースが入っていたりもします。

グランツーリスモSPORTのコースは多いと言えるほどはありません。1つのコースに対して複数のレイアウトが用意されていることが多いです。コースの形自体が変わるものや、逆周りになるものがあります。それでもコースの種類自体が多いProject CARS 2には劣ってしまいます。

また、グランツーリスモSPORTではシングルプレイの時には、ドライバーレベルを上げることで使用出来るコースが開放されていきます。経験値を貯めてレベルアップしていくと走れるコースが増えていきます。

車のセッティング、コース設定

Project CARS 2は設定項目が豊富

車の設定項目はかなり細かく、それなりに詳しい人でないと設定の意味自体が分からないレベルです。でも、初心者の方や車の知識が無い方向けに、直したい車のクセを選ぶとそれに合わせて自動で設定してくれる機能もあるのでご安心下さい。

コースの天候もかなり自由に設定できます。各コースごとに晴れ、ちょっと曇り、曇、めちゃ曇り、少し雨、雨、豪雨、雷雨、少し雪、吹雪、霧、濃霧などとても細かく設定でき、全部で17種類あります。ランダムに天気を出現させることもできます。

また、季節や日付も自由に設定が可能です。季節によって気温や路面の温度が変わるわけですから、それに応じてタイヤを選ぶ必要があります(自動でタイヤを選ぶ設定もあります)。

また、レースの開始時刻は1時間刻みで24時間どの時刻でも指定可能で、時間の進行スピードも調整可能です。夕日を眺めながらのドライブや雪道を慎重に走ることができます。時

グランツーリスモSPORTはコースの時間進行はない

上で書いたような時間変化・天候変化は、グランツーリスモでもGT5,GT6では取り入れられていたのですが、今作では5つほどのプリセットから選ぶだけになりました。

夜のレースができるのがニュルブルクリンクくらいしかありません。現実では、普通のサーキットは昼間にしかレースをしないからかもしれません。

以前に、「ニュルブルクリンクと並んで24耐が行われるサルト・サーキットが追加されれば、こちらも夜で走れるかもしれませんね。」とここで書いていたのですが、サルト・サーキットは追加されたものの、夜はないですね。

車のセッティングはProject CARS 2同様、初心者の方にはあまり優しくはないかもしれません。設定項目ごとに詳しい解説も出てくるのですが、車を全然知らないという方だとやはり分かりづらいかもしれません。

設定画面に限らずですが、グランツーリスモSPORTの方が画面の構成(ユーザインターフェイスっていうのかな)が操作しやすく、慣れれば直感的で分かりやすいです。

オンラインレース

グランツーリスモSPORT

ルームを作ってその中でコースや出場車の規定を自由に設定し、ルームに集まった人たちでレースをするという従来からある方式がどちらのゲームにもあります。

これに加え、グランツーリスモSPORTでは、日替わりで用意されるレースイベントに参戦し、そこでの成績に応じて腕前が評価されていくスポーツモードが存在します。腕前ランクを上げるにはマナーの良さも関係してくるので、実際のレースのように他の車に接触しないように走る緊張感も生まれ、かなり熱中できます。

Project CARS 2

定期的に配信されるタイムアタックイベントがあります。決められたコースを決められた車で走り、タイムを競います。記録が世界中のプレイヤーと共通のランキングに載ります。タイムアタックは一人だけでコースを走るものですが、世界中の人と競っている気になれます。

配信されるタイムアタックイベントとは別に、タイムトライアルというモードがあり、こちらではコースや車を好きに選んで挑戦でき、記録もランキングに載ります。ただ、車種の区別はなくコースごとのランキングなので、どのコースのランキングでも上位に来るのはハイパワーのすごい車ばかりになってしまします。できればコース別で車種ごとにランキングを作って欲しかったです。

AI

Project CARS 2のAIは速い

Project CARS 2は、AIの強さの数値が中くらいでもけっこう速いです。ミスをしない完璧な走り方をしてきます。

市販車でレースすると一台抜かすのも一苦労といったリアルなレースがAIとでも楽しめます。オンラインレースのいい練習になります。

グランツーリスモSPORTのAIは人間らしいミスも再現?

グランツーリスモSPORTのAIは、アーケードモードでは一番強い設定でも、ある程度慣れた人にとってはそんなに速くないです。レースする気あるのか?ていうくらい遅かったり、少々おバカなところがあります。

今作でもシングルプレイモードが追加されて、AIが相手のレースイベントを勝ち進めていくGTリーグというものが用意されているのでうすが、この中のプロフェッショナルリーグなど上級のイベントで出てくるAIはそこそこ速いです。

アーケードモードでもこの強さで出せば良いのにと思ってしまいます。

Project CARS 2はAIの台数を最大で32台まで設定が可能

グランツーリスモSPORT は最大で20台、Project CARS 2は最大で32台までAI車を用意できます。32台は多すぎて、特にレース開始直後のコーナーでは大渋滞が発生します(笑)

時間も経てば渋滞も発生しずらくなってくるので、コース内が賑やかになります(笑)

グランツーリスモSPORT はレベルアップしていく楽しみがある

Project CARS 2では最初から全ての車やコースでのプレイが可能です。グランツーリスモSPORTは経験値を貯めたり、車はレースの賞金を貯めて買っていかなければなりません。ブランドセントラルと呼ばれる、いわゆるディーラーで車を購入していきます。

なんて面倒な!と思えるかもしれませんが、これがなかなか楽しいのです。高価な買い物してる!っていう気分も味わえます。

ハンドルコントローラー G29 のフィードバックの違い

2つのゲームをプレイする時は以下の写真のようなハンドルコントローラーを使っていて『Logitech G29 輸入品(Amazon)』というものです。

このハンドルコントローラーは、ハンドルを切る時にハンドルが重くなったり、縁石を踏んだ時にはガタガタと振動が伝わってくるのですが、グランツーリスモSPORTとProject CARS 2ではそのフィードバックに少し違いがあります。

フィードバックはグランツーリスモSPORTの方がハンドル操作が重いので、レースしてる!って気持ちになれます。Project CARS 2の方は、以前はけっこう軽かったのですがアップデートで重くなった気がします。フィードバックの強さはProject CARS 2だけが変更できるようです。

フィードバックの質については、グランツーリスモSPORTの方がタイヤの滑り具合などがよく伝わってきてリアルに感じます。

終わりに

GRAN TURISMO SPORT(Amazon)』と『PROJECT CARS 2(Amazon)』はどちらも良く出来たレースゲームです。

どちらもシミュレーターを謳っていますので、どちらがよりリアルかは重要だとは思うのですが、挙動については正直どちらが優れているかの判断はなかなか難しいと思いました。あとは個人の好み、慣れの違いになって来るのかなと思います。

PROJECT CARS 2 の操作に対して少々大げさにも思える車の動き、グランツーリスモのタイヤの滑り方のリアルさをふまえると、個人的にはグランツーリスモSPORTの方が好きです。

また、グランツーリスモSPORTは画面や音楽がお洒落で高級感があります。ユーザインタフェースもよくできており、初心者から上級者まで楽しめるゲームだと思います。

Project CARS 2は、レース中継をよく見たりレースのことに詳しいマニアックな方向けという印象です。車を走らせるだけでなく、細かなレースのルールも含めたイベントとしてのレースを楽しみたいという方におすすめです。

やっぱりレースゲー好きは両方プレイするのがいいと思います。

皆さんも身近にリアルなレースをエンジョイしましょう!

2つのゲームで動作するハンコンを『GT SpotsやProject CarsでオススメのハンコンG29のレビュー』で記事を書いてみましたので、気になる方は合わせて御覧ください。