圧倒的にリアルな挙動のAssetto Corsaの魅力とは?GT SPORTと比較

先日、ついにAssetto Corsaの日本語版がPS4で発売されました。Steamでは相変わらず日本語版は出ていないので(日本語化modはあるようですが)、Assetto Corsaを日本語でプレイするには今のところはPS4しかないということですね。

以前からこのゲームの存在は気にはなっていたのですが、敷居が高そうなのとグランツーリスモで満足していたので手を出していませんでした。

そしてこの前、PS4で日本語版が出たのでやってみたくなったのです。しかし、ちょうど同時期にSteamでもセールをやっていたので私はSteamで買っちゃいました。

ぶっちゃけ日本語かどうかは私にはどうでも良かったのです。日本語化されるくらい価値が認められてきたことを知って買ったのです。自称レースゲー好きとして、これは一度プレイしてみなくては!と思ったわけです。

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触ってすぐに分かった車の重量感

どこから感じるのか未だにはっきりとはしないのですが、ハンドルを切ると車の重みが感じられるのです。単にハンコンのフィードバックの強さのことではないです。

おそらく、ハンドルを切ったときの車の曲がり方、速度が出ているほど急には向きが変わらない感じ、十分減速しないと思うように曲がらないところから車の重みを感じているんだと思います。

GT SPORTよりも曲がりにくい

Assetto CorsaではGT SPORT以上にコーナー進入時の速度に気をつけなければいけません。いつもより少し速い速度で進入するだけで簡単に外に膨らんでしまいがちです。

車種によってはコーナー手前のブレーキングでフロントタイヤに荷重をしっかりかけてやらないとなかなか曲がらなかったりします。

その点、GT SPORTでは比較すると曲がりやすく、多少速度が速くなっても曲がれてしまったりします。グリップ力の限界に幅があるような感じでしょうか。

加えてGT SPORTは、コーナの途中でアクセルを開けてもAssetto Corsaほどには外に膨らみにくい気がします。綺麗な旋回ラインを描きながら加速もできる感じです。

Assetto Corsaでは無理しすぎるとちゃんとコントロール不能になってくれる

コーナー出口でまだ横Gが残っているときに無理にアクセルを開けすぎると後輪駆動車だとリアが滑り出して、Assetto Corsaだと最悪スピンします。

あくまで両者ともトラコンはOFF、ABSは最弱の設定にした場合の話なのですが、GT SPORTだとけっこう立て直しができて少々無理をしてもスピンは回避できてしまうんです。多少の操作の粗さも許容してくれます。

そのためGT SPORTではちょっと現実では危なっかしくてできないような走り方ができてしまう部分があるように思います。

Assetto Corsaでは、早すぎる速度でコーナーに進入したり、急なハンドル操作をしようものなら簡単にバランスを崩します。そういった無理ができないところが、挙動のリアルさを求める私には嬉しいです。

ドリフトが難しい

軽くタイヤを滑らせるくらいはまだしも、横滑りまでしてしまうとコントロールするのがかなり難しく感じました。実際の車もこんな風なのか乗ったことがないので分からないのですが、Assetto Corsaではドリフトが難しいと思いました。

その点、GT SPORTでは滑っている中でもある程度までは制御しやすいので、ドリフトを普段やらない私でもやりやすいです。返ってそこが無茶な走り方ができてしまうことに繋がているのかもしれないですが。

挙動を同じ車種で比べてみる

ここまではそれぞれのゲーム内で全般的に言えることについて書きましたが、車種によって操作感はかなり違ってくるので、やはり同じ車で比較してみたくなるものです。

そこで今回はAssetto Corsaを購入してからしばらく走ってみたTOYOTA GT86とPorsche 911 GT3 RSの2台でAssetto CorsaとGT SPORTを比較してみたいと思います。

TOYOTA GT86

どちらのゲームでもこの車はステアリング操作に対して反応が早速く、ブレーキングで前に荷重をかけるとちゃんと回頭性が良くなってきれいに曲がってくれます。馬力は大きくないですが、バランスの取れたFR車という感じで乗りやすく、サーキットを攻めるのが楽しくなるような車です。

タイヤは、ニュルブルクリンクGPコースでのラップタイムがほぼいっしょくらいになったものを選んでいて、Assetto CorsaではSemi-Slickを、GT SPORTではスポーツハードを履きました。

両ゲームでの違いはと言うと、強いて言うならのレベルですが、ステアリング操作に対しての反応の速さだと思いました。GT SPORTで乗ったときの方がAssetto Corsaのときよりも反応が速く、キビキビした動きができるように思いました。

Porsche 911 GT3 RS

どちらのゲームでもステアリング操作が高速でも安定し、コーナーでは車の向きをすごく変えやすい車です。

オーバーステア傾向と言えばいいんでしょうか、極端に言うと車体を回転させるように向きを変えようとするので、ハンドルを切りすぎると内側へ巻き込んでしまいそうになる諸刃の剣のようなコーナリング特性を持っています。

タイヤは、Assetto CorsaのHypercar roadとGT SPORTのスポーツハードからミディアムくらいがだいたい同じくらいのグリップ力だと思います。ニュルブルクリンクGPコースで2分16秒を切るか切らないかぐらいのタイムが出ました。GT SPORTでは無理をするともう少し速いのが出せそうでした。

Assetto Corsaでは、コーナー進入時にブレーキを踏んだままの状態でハンドルを切ると簡単にスピンしてしまいます。びっくりするくらい簡単にバランスを崩します。

ただでさえハンドルを切ると車体を回そうとする力が強く出る車なのに、ブレーキングでフロントタイヤに荷重をかけ過ぎてしまうとその力が強くなり過ぎて、車がスピンしてしまうのだと思います。

とはいえ、ブレーキを離していきつつまだ少しだけ踏んでいる段階からハンドルを切り始めるのが一番良く曲がるんですけれどね。これを上手く使えるかでタイムが変わってきます。

GT SPORTの方はというと、ブレーキをある程度以上踏んでいるとハンドルは動かせてもタイヤが切れないような制御が入っているのか、ブレーキを離すまでハンドルがあまり効かないです。こちらの方が安全と言えば安全かもしれません。

あと、Assetto Corsaで乗ったほうがブレーキの効きが強いように思いました。RRの駆動方式ならではの強力なブレーキが色濃く反映されています。

基本的にはタイヤの滑り方など似ている部分が多い

こうして違いを並べて書いてみると、両者は全く挙動が異なるように思えてしまうかもしれないですが、正直に言ってちょっとした違い程度です。

GT SPORTは、色んな人でも遊びやすいように多少マイルドな味付けになっており、Assetto Corsaは運転が難しくなってでも車やタイヤの特性、走行中の現象をストレートに表現しようとしているように思います。

リアルに近づく=難しくなる、というわけではない

Project CARS 2も試したことがあるのですが、Project CARS 2もスタンスとしてはAssetto Corsaのようなシム寄りで、いろんなものが表現されているという意味ではリアルかもしれません。ただ、挙動の表現が大げさ、極端なので、私はProject CARS 2が一番難しく感じています。

私の中ではAssetto CorsaとGT SPORTの挙動はよく似ていて、さらに不自然さが少ないです。GT SPORTと比べるとAssetto Corsaの方が難易度は若干高いですが、Project CARS 2に比べるとずっと乗りやすいのです。

さいごに

Assetto Corsaは、知名度的にはまだまだですが、挙動については今まで触ったレースゲームの中で一番リアルに感じます。ですが、同時に驚きだったのがGT SPORTについてで、Assetto Corsaにはないレベルのグラフィックを兼ね備えつつ、Assetto Corsaに近い挙動を出せているGT SPORTはさすがだと思いました。

なので、GT SPORTを持っていて、さらにリアルな挙動に興味があるのであれば、Assetto Corsaを体験してみて損はないと思います。